伊坂幸太郎

▲ 『首折り男のための協奏曲』

投稿日:2017年4月25日 更新日:

はじめに

 今回は、伊坂幸太郎さんの短篇集(?)である『首吊り男のための協奏曲』(新潮社、2014年)について感想を書きたいと思います。

 これから、伊坂さんの作品を取り上げていきたいと思ってることと、タイトルのかっこよさからこの本を読もうと思いました。

 普通に長編だと思っていたのですが、実際は、短篇集のようなもので、短編が苦手な僕は読むのにけっこう時間がかかっちゃいました。

『首折り男のための協奏曲』

あらすじ

「首折り男の周辺」

 この物語は、殺し屋の「首折り男」を中心として「疑う夫婦」、「間違われた男」、「いじめられている少年」という3つの視点から、成り立っています。衝撃の結末は—。

「濡れ衣の話」

 3年前、丸岡直樹は、息子を事故で失いました。

 そして、その事故で運転をしていた女性を殺害してしまいます。

 その時に出会った刑事の正体と数奇な運命とは—。

「僕の舟」

 探偵・黒澤は、ある老婦人の過去の恋を追いかけました。

 そこに待っていた運命のいたずらとは—。

「人間らしく」

 黒澤と小説家・窪田は、クワガタ飼育の話から「神の手」について言及しました。

 黒澤、それといじめられている少年に振りかかる「神の手」とは—。

「月曜日から逃げろ」

 泥棒・黒澤と東京の制作プロダクションの男・久喜山との空き巣を題材とした対決の話。

 だれが勝者になるのでしょうか—。

「相談役の話」

 山家清兵衛の現在における呪いとは—。

「合コンの話」

 幹事である井上が当日にドタキャン。

 代打の佐藤が急遽、合コンに参戦。

 真面目な佐藤の正体は—。

感想

 この『首折り男のための協奏曲』では、主に2人の人物を中心に話が展開されます。

 それが、殺し屋「首折り男」と探偵(泥棒)「黒澤」です。

 首折り男の目線で書かれている文章はほとんどなく、それが黒澤との違いでもあります。

 物語の主題は、「運命」です。

 それぞれの話は独立して成り立っているように見えるのですが、意外なところでつながっていて、まさに協奏曲といったところでしょうか。

 全体として、ストーリーがすごくしっかりしていて、面白さの評価は高いのですが、テーマ性は少しふわふわしている印象を受けました。

 これが短編の難しさともいえるでしょう。

あとがき

 今回は、伊坂幸太郎さんの『首折り男のための協奏曲』(2014)について、感想を書きました。

 「首折り男」というとてもミステリアスな登場人物がいるにも関わらず、それをほとんど間接的にしかストーリーに登場させないというのは非常に面白いと思います。

 長編だけでなく短編もうまく感想かけるように精進します。。

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