櫛木理宇

■ 『ホーンテッド・キャンパス 2 幽霊たちとチョコレート』

投稿日:2017年6月21日 更新日:

はじめに

 *本記事はネタバレなしです ホーンテッド・キャンパス2 幽霊たちとチョコレート 櫛木理宇. このシリーズの第1弾が面白かったので、2冊目も購入しました。 相変わらず、気軽に読めるお話となっています。 あらすじと感想です。

基本的なあらすじは、下の記事で紹介しています!

ホーンテッド・キャンパス 幽霊たちとチョコレート

読書時間の目安

3時間26分

各章のあらすじ

シネマジェニック

 映画研究会が撮影した映像には、そこにいるはずのない1人の女が写り込んでいた。 そして、再生するたびに演者にどんどん近づいてきていると言う。 主演の女性はすっかり衰弱してしまった。 その女の正体と目的とは—?

彼女の彼

 好青年・綿貫は、失踪した女性の姿を家の中で頻繁にみるようになった。 一方、綿貫とは対象的なタイプの青年・宇賀村も昔の知り合いである彼女を家でみるようになったという。 タイプの違う2人の男性の前に現れる女の正体と目的とは—?

幽霊の多い居酒屋

 根暗な青年・山岸は所属しているテニサーの飲み会で陰気な男の幽霊をみたという。 やがて、その幽霊は山岸の側から離れなくなった。 その男はなぜ山岸に執着するのだろうか—?

鏡の中の

 毎晩同じ悪夢で目を覚ます新藤は慢性的な睡眠不足となった。 そして、ある日、彼が古い鏡の前に立つと、自分の顔が肌色のもやもやに変化していることに驚愕する。 鏡が原因と考え、それを部室に持ち帰るオカ研に想定外の事態が巻き起こる。

人形花嫁

 松原毬香は精巧に作られた活人形がまるで夫に恋をしているように、夫のそばに立て続けに現れることに辟易としていた。 夫と姑はそれを毬香の自作自演と断定していたが、毬香が実家に帰ってからも同様の現象が起こり、オカ研に助けを求める。 その予想外の結末とは—?

感想

 相変わらず「ゆるーい」感じで面白かったです。 うーん、1番面白かったのは、最後の「人形花嫁」ですかねー。 僕も、藍さんと同じように、グロいのは全然平気なんですが、人形系はけっこう苦手なんですよねー。 昔、自分の家でこけしの首をとってしまった時も、ただただ恐ろしくて、トラウマになりました。 祖母の家には、日本人形がいくつか置かれていて、不気味だなあと見るたびに思います。 その一方、好奇心もあって、「不気味の谷」という考え方などは非常に興味があるんですよね。

ヒューマノイドの姿やしぐさをどんどん人間に似せていく場合、ある程度までは親近感が増すが、人間にかなり近づいたところで急に不気味さや嫌悪感が出てくる。この現象を森政弘・東工大名誉教授らが「不気味の谷」と名付けた。この谷を越えて人間に似せていくと、今度は急速に親近感が増す。「思考中に視線をそらす」といったヒトにとって当たり前のしぐさの有無が、非常に大きな要素だという。

出展コトバンクより

 みなさんは、人間に近すぎる人形を怖いと思いますか?

 この作品シリーズを読んでいて思うのですが、少なからず霊感のある人間、森司と泉水でも、はっきりと幽霊を見ることはできず、お祓いなどもできない、という設定がいいなと思います。 これが、何でもかんでも、霊能力で全部解決っていう設定だと、他の部員の役割も希薄になるし、なにより、親近感が湧いてこないんじゃないかなと思います。 さらに、この万能じゃない感じが、人のできることには限りがあるというリアルさも演出していて、作品全体をそんなに胡散臭くないようにしていると思います。

 オカ研内の人間関係はやはり安定していますね。 森司とこよみの関係が進展することはあるのかな? 最後ちょっと歩み寄れた感じがありましたが、まだまだ、油断は禁物だと思います。 それにしても、部長のオカルトに関する知識の豊富さには驚くばかりです。 そういえばまだ、部長がなぜオカルトにこれほど傾倒しているのかって、理由が描かれていませんね。 この後のシリーズでそれらも明らかになっていくのかな? 引き続き、彼らを見守りたいと思います♪

こんな本もオススメ!

あとがき

 これはホラー小説というより、日常系の小説だと思うので、参考にはなりませんが、ホラー小説ってホラー映画とかに比べると全然怖くないですね。 それとも、本当に怖いホラー小説を読んだことがないからそう思うのかな? なにかおすすめあったら教えてくださいー!

-櫛木理宇
-, , ,

Copyright© 積ん読と感想わ , 2019 All Rights Reserved.