はじめに
「君の膵臓をたべたい」
今回、感想を書く作品は、2016年本屋大賞第2位の作品、住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』(双葉社、2015)です!
タイトルのインパクトと周りの評判の良さから、絶対面白いと思って、購入しました。
実際、とても面白かったです。
『君の膵臓をたべたい』(2015)
あらすじ
高校生の僕は病院で偶然一冊の文庫本を見つけます。タイトルは「共病文庫」。
そこには、クラスメイトの山内桜良の余命が膵臓の病気によって、いくばくもないということが書かれていました。
それをきっかけとして、仲を深めていく二人。
ラストには衝撃の展開が—。
感動的大ベストセラー小説。
感想
「君の膵臓を食べたい」この不思議なタイトルの本は、本屋で何度も見かけていて、一体どういう話なんだろうとすごく気になっていました。
どうやらとても売れていて、映画化までされるらしい。
あんまり有名な作品を読まない天邪鬼な僕はスルーを決め込んでいましたが、とうとう好奇心がまさり、購入。
この本を読み始めました。
読みはじめたことをTWitterに書き込んだら「涙なしでは読めません」とか「ラストが本当に感動です」とか、そういうコメントが飛んできて、ああ、これ絶対、僕、泣くやつやなあと思いました。
結果として、どうだったかと言うと、やっぱり、泣きました笑
これだけ、泣ける泣ける言われると逆に泣けないパターンもあるかなと思ったのですが、この本の持つ圧倒的な泣かせるパワーにはとても敵いませんでした。
余命が少ない少女と友達のいない少年が仲良くなる、というストーリー自体はさほど珍しくはないと思うのですが、この本のどこが素晴らしいかというと、全体の展開よりも、テンポのいい会話とか的確な心理描写といった細部がすごく精密に描かれていることだったと思います。
きっと作者さんこのあたりすごい苦労したのだろうなと頭が下がります。
そのことによって、読者は読んでる最中に全く飽きることなくページを捲ることができました。
「自分の余命があと1年だとわかったらみなさんはどうしますか?」
今までどおりの日常をおくるか、行きたかった場所に旅行に行くか、読みたかった本を読むか、自暴自棄になるか、まわりに当たり散らすか、何もしないか。
いろいろな選択肢があると思います。
僕もこのことについて考えてみました。
きっと、僕は情報を発信し続けることを選ぶと思います。
つまり、ここで今ブログを書いているのがそうであるように、自分という人間が何をどう感じたか、そのことについて、社会に発信していく、そのことが、生きた痕跡を残していくことになるんじゃないかと思います。
この本はすごい本です。
青春小説というと、中身が薄っぺらいといっても差し支えない本がけっこうあると思うんですが、この本はそれらと一線を画します。
物凄く密度が濃い本です。
友達曰く、この作者の他の本もとても面白いということなので、そちらも速攻で読みたいと思います。
感想は以上です。まとめると。
まとめ
- 細部の作りこみがすごい!密度の濃い本。
- 圧倒的泣かせるパワー
あとがき
今回、感想を書いた作品は住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』(2015)でした。
この本はとても読みやすく、話も面白い、万人にオススメできる本だと思います。
タイトルはちょっと変かもしれないですが、内容は非常に良いので、ぜひ未読の方は読んでみてくださいね!