ファンタジー

●【書評】『また、同じ夢を見ていた』(住野よる)のファンタジーな世界で幸せを考える

2017年5月8日

『また、同じ夢を見ていた』(住野よる)の読書感想文です。

登場人物がとても魅力的に描かれているファンタジー色の強い作品。

自分にとっての「幸せ」を考えさせられるような、心に響くストーリーに気がつけば夢中になっていました。

※ほぼネタバレ無し

『また、同じ夢を見ていた』のあらすじ

 友達のいない少女が、リスカ癖のある女子高生、アバズレと呼ばれる女性、一人静かに暮らす老婆と出会い「幸せとはなにか?」を知るために奔走する物語。

 大人から子供まで楽しめる名作。

『また、同じ夢を見ていた』の書評/感想

 以前に読んだ『君の膵臓をたべたい』がとても面白く、期待して読み始めました。

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高校生の僕は病院で偶然一冊の文庫本を見つけます。タイトルは「共病文庫」。そこには、クラスメイトの山内桜良の余命が膵臓の病気によって、いくばくもないということが書かれていました。それをきっかけとして、仲を深めていく二人。ラストには衝撃の展開がーー。感動的大ベストセラー小説。

 テーマとなってくるのは「幸せとは何か?」について。

 主人公の少女は、作中、様々な人と出会い、それぞれ異なる形の幸せがあるんだということを学び、自分の幸せについて考えます。

人生とは〜○○

「人生とはプリント一緒だ」

 〜人生には苦いところがあるかもしれない。

 でも、その器には甘い幸せな時間がいっぱい詰まってる。

 人は、その部分を味わうために生きてるんだ。

 上はアバズレさんのセリフですが、主人公の少女の口癖は、「人生とは~」です。

 作中に何度も、そのセリフが登場してきますが、どれも機知に富んでおり、この作品のスパイスのような役割を果たしています。

 というかよくこんなにうまい言い回しができるなと、感嘆しました。

 僕もさり気なくそういうこと言いたい。

 

クラスメイトに馴染めない少女に共感

 
 この少女は、自分がとてもかしこいと思っていて、他のクラスメイトを見下しているのですが、そこも僕はちょっと共感できちゃいます。

 僕も小学校通ってた時、周りの人たちみんな宇宙人なんじゃないかなと思っていました。

 ですので、けっこう頑なな態度をとってしまい、結局自分が追い詰められるということになってしまいました。

 今、思えば、そういう考え方があっても、態度にはださないという選択もできたのに、しなかったのはやっぱり子供だったんだなあと思います。

幸せについて本気出して考えてみた

 
 この作品は、『君の膵臓を食べたい』とは違って、かなりファンタジーな要素がからんでいて、それらの伏線が随所にあり、最後にそれが回収されるという流れなので、あんまりネタバレ的なことはしたくないです。

 ですので無難に、「幸せとは何か?」について、僕の意見を述べたいと思います。

 「幸せとは何か?

 僕にとって、幸せとは「自分がいていいんだと思える居場所があること」だと思います。

 僕は少し変わった子供だったので、学生時代からかなり浮いていました。

 社会人になってからもそれは変わらずで、結局、自分の居場所を作れないまま、ここまで来てしまいました。

 だから、帰属することに対して強烈な羨望があります。

 その欲求が満たされることがあれば、僕は幸せだと言えるでしょう。

 それでも、そういった場所を獲得するには、自分を少しずつ変えていくしかないと思っています。

 うん、思い始めました。

 それは、きっとコミュニケーションの問題な気がするのですが、まだ試行錯誤なので、これからも諦めずに努力はしていきたいと思います。

『また、同じ夢を見ていた』(住野よる)はこんな人にオススメ!

こんな人にオススメ!

  • 「幸せとは何か?」についてとことん考えたい人
  • ふわふわした空気感の本を読みたい人
  • ちょっと変わった少女の世界観に興味がある人
↓↓↓もう読んだよって人は↓↓↓
【まとめ】「住野よる」全作品おすすめランキング【ネタバレなし】

『君の膵臓をたべたい』で一躍有名になった気鋭の作家・住野よる。「どの本から読めばいいんだろう?」「もっと他の作品も読みたい!」「どんな作品があるの?」という方、必見です。住野よるの”全作品をおすすめ順にランキング”にまとめました。

『また、同じ夢を見ていた』(住野よる)を読んで⋯。

住野よるの『また、同じ夢を見ていた』について感想を書きました。

 『君の膵臓をたべたい』がすごく面白かったぶんこの作品の期待値も相当高かったと思います。

 個人的には、この本もすごく楽しめました。

 やっぱり読みやすいのがいいですね。

 登場人物も魅力的でした。

これからも住野よるに期待です。

♦︎住野 よる(すみの よる)
1990年生まれの男性。
大阪府在住。

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