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日常・青春・恋愛

●【書評】『麦本三歩の好きなもの』(住野よる)_あなたの歩く先を照らす光になる

大学の図書館で働く天然系女子「麦本三歩」。職場の3人の先輩を「優しい先輩」「怖い先輩」「おかしい先輩」と脳内で呼んでいて、和気藹々と働いている。ぼけーっとしている三歩は、何も考えずに生きているようにみえる。しかし実際には、人並み以上に気持ちに対して繊細だったりする。そんな愛らしく憎めない三歩の、のほほんとした日常を大切に紡いだ作品。

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純文学

●【書評】『最後の命』(中村文則)_やや過激な描写から人間の本質に迫る

「お前に会っておきたい」7年振りに会った幼馴染みの冴木(さえき)とは、「ある事件」をきっかけに疎遠になっていた。冴木との再会後、私の部屋で1人の知り合いの女性が殺害されているのが見つかる。取り調べを受けていた私に、警察は「冴木が連続婦女暴行事件の指名手配犯である」という衝撃的な事実を伝える。捜査への協力を断り、自力で冴木を探す私。冴木は本当に犯人なのだろうかーー?人間の「命」をめぐる作品。

純文学

●【書評】『銃』(中村文則)_所有されているのは自分だと気づいた時にはもう遅い

大学に通う主人公・西川は、雨が降りしきる河原にて男が倒れているのを見つける。男の傍には黒い「銃」。西川は「銃」がはなつ魅力に取り憑かれたように持ち去る。その日から西川の生活は「銃」を中心にまわり始める。「銃」が西川にもたらすのは高揚か恐怖か。無意識の錯綜を緻密に描いた、奇才・中村文則の衝撃のデビュー作。

ミステリー

●【書評】『掏摸』(中村文則)_人間は運命に抗うことができるか?

主人公の男・西村は、東京でスリを生業とする。彼のスリの技術は超一級で、孤独だが不思議な平穏の元、日々を暮らしていた。ところがある日、「木崎」という闇世界の住人と出会ってしまう。木崎に存在を知られたものは皆、掌で踊らされ悲痛な結末が待っている。西村は、自身の「運命」に光を見出すことができるのかーー?

syakou

純文学

●【書評】『遮光』(中村文則)_虚言を吐く男がもう叶わない恋を求め狂う

『遮光』(中村文則)の読書感想文です。『遮光』は中村文則の2作目で、「野間文芸新人賞」受賞作品です。物語の中心となるのは「小瓶」です。小瓶には何が入っているのか⋯⋯?小瓶は「私」にとってどういう存在なのか⋯⋯?小瓶はどうなってしまうのか⋯⋯?主人公の心情を追いながら考察していきます。

日常・青春・恋愛

●【書評】『青くて痛くて脆い』(住野よる)_巻き戻せない痛みを抱えて人は強くなる

大学新入生の田端楓(たばたかえで)は、同級生の秋好寿乃(あきよしひさの)と出会います。人との調和を大切にする楓は、理想主義者であっけらかんとしている秋好を苦手としつつも、次第に心を許していきます。二人は『モアイ』という団体を作ります。活動理念は「なりたい自分になる」こと。しかし『モアイ』で二人が過ごす時間は長くは続かずーー。

ミステリー

●【書評】『私に似た人』(貫井徳郎)_社会的弱者に残された選択肢とは何か?

「小口テロ」という小規模テロが頻発する日本。テロを起こした犯人は、自らをレジスタントと称する。各章により、キャラクターが入れ替わって、多面的に「小口テロ」という現象を、捉えることができる。

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