




『After GAFA 分散化する世界の未来地図』の対象読者
- GAFAが支配する社会に漠然とした不安を持っている
- ブロックチェーンって、仮想通貨(暗号資産)以外にも使えるの?
- GAFA以後の社会でどのように振る舞うべきか悩んでいる
『After GAFA 分散化する世界の未来地図』の要約
『After GAFA 分散化する世界の未来地図』の書評・感想



ブロックチェーンについて知っておいて欲しいこと
ブロックチェーンを本格的に説明するには、いろいろなことを覚えなきゃいけないので、ここでは一つだけ知っておいて欲しいことを述べます。
重要
僕たちは、日常生活において政府や企業、団体などの人によって構成される集団を、信頼しています。
そして、それら集団の言行の正否を決めるのは、法律です。
これらは、三権分立というシステムで人間により運用されています。
ここに脆弱性があります。
しかし、ブロックチェーンの世界のルールは異なります。
法律となるのは、コードです。
つまり、ざっくりいうと、人間(からなる集団)ではなく技術を信頼しています。
そしてこれらのコードはほとんどの場合、オープンソースです。
つまり世界中のさまざまな人の知恵がシステムを支えているのです。
とりあえず”Code is Law”だけ覚えておいてください。
そうすると技術がわからなくてもいろいろな文脈がわかるようになります。
GAFAな世界のカウンター・カルチャーとしての分散志向
GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)はまとめると、
- 圧倒的な資金力と優秀な人材で支配的な地位に立つ
- 倫理的に「?」なことで莫大な利益を得ている
- それらの振る舞いから世界的に拒否反応が出ている
と、本書では述べられています。
僕は、GoogleやApple、Amazonのプロダクトやサービスが嫌いではありませんが(Facebookはほとんど使いません)、SDGsな価値観を考えたときにNGなことは多いだろうなと思います。
つまり莫大な利益の代償として、世界中の人びとの信頼を失いつつあるんだなと。
だから、カウンター・カルチャーとして分散型社会が注目され、社会はその方向に向かっていくでしょう。
ブロックチェーンは、その文脈にもっとも馴染む技術です。
日本ではいまだに、ブロックチェーンと仮想通貨(暗号資産)がこんがらがってる人が多いので、さすがにそれはヤバいなと考えています。
だから、ライターとしてブロックチェーンの普及に尽力したい次第です。
あとがき




