柴崎友香

▲ 『青空感傷ツアー』

投稿日:2017年7月6日 更新日:

はじめに

『青空感傷ツアー』 著:柴崎友香 2005年11月 河出文庫より. この作品は、ポップでとても読みやすかったです。 あらすじと感想を書きます。

青空感傷ツアー

あらすじ

 面食いな主人公・芽衣は、絶世の美少女・音生(ねお)の言いなり。

 二人は思いつきのまま、大阪->トルコ->四国->石垣島へと感傷旅行を敢行します。

 友情と恋心を切なく描いたキュートでポップな物語です。

感想

以下、多少のネタバレありかもです。 未読の方はご注意ください。

 この話は、メインキャラクターである芽衣と音生に共感できないところが、つらかったです。

 芽衣は、面食いで思考放棄で言い訳がましい。

 音生は、傲慢で高飛車で文句ばかり言う。

 そんな二人が一緒に旅行にいったところで、仲良くやれるはずはありませんよね。

 予想通り、二人は、相手の態度にイラつき、些細なことで、喧嘩をします。

 途中から、千秋と永井という二人の男性と行動を共にしますが、恋愛に発展する見込みもないです。

 では、作品のどこに楽しみを見出せばよいのでしょうか?

 それは、主人公二人のやり取りの中にヒントがあると思います。

 彼女らの会話は、9割以上はただの軽口ですが、たまに、こちらがハッとさせられるようなことを言ったりします。

「わたし、ほんまはけっこう楽しかった、トルコ。 芽衣ちゃんとバスで喧嘩したとき、夕陽が見えたやん? どこやったっけ? 岩が並んでたとこ。 あの景色、泣きそうにきれいやった。 もう一回、芽衣ちゃんとトルコのおんなじコースを回ってもいいと思ってるで」

 まぁ、ただのツンデレなんですが笑

 たまーにしか言わないから、良いこと言った時、それが際立つんですよね。

 それだったら、うん、こういうキャラ設定でもいいのかな? とちょっと思いました。

こんな方におすすめ

  • 「今すぐ旅に出たい!」という人
  • 音生のツンデレをみたい人
  • 生きることに漠然と不安を抱えている人

あとがき

 この作品は、あまり柴崎さんっぽくないと思いました。

 あまり作品からテーマみたいなものが浮かび上がってこなかったんです。

 ですので、評価は厳しめの▲(2 point)とさせていただきました。

 みなさんの感想も聞かせてくださいね^^

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