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▲ 【書評】『青空感傷ツアー』(柴崎友香)_友情と恋心のポップな旅物語

2017年7月6日

『青空感傷ツアー』(柴崎友香/河出文庫)の読書感想文です。ポップな文体でとても読みやすかったです。あらすじと感想・考察(ややネタバレ)を書きます。

『青空感傷ツアー』のあらすじ

面食いな主人公・芽衣は、絶世の美少女・音生(ねお)の言いなり。二人は思いつきのまま、大阪->トルコ->四国->石垣島へと感傷旅行を敢行します。友情と恋心を切なく描いたキュートでポップな物語です。

『青空感傷ツアー』の感想

『青空感傷ツアー』の感想と考察を書きます。
ネタバレが嫌だよって人はコチラまで、進んでください。

『青空感傷ツアー』は、メインキャラクターである芽衣と音生に共感できないところが、つらかったです。

芽衣は、面食いで思考放棄で言い訳がましい。
音生は、傲慢で高飛車で文句ばかり言う。

そんな二人が一緒に旅行にいったところで、仲良くやれるはずはありませんよね。予想通り、二人は、相手の態度にイラつき、些細なことで、喧嘩をします。途中から、千秋と永井という二人の男性と行動を共にしますが、恋愛に発展する見込みもないです。

では、作品のどこに楽しみを見出せばよいのでしょうか?

それは、主人公二人のやり取りの中にヒントがあると思います。

彼女らの会話は、9割以上はただの軽口ですが、たまに、こちらがハッとさせられるようなことを言ったりします。

「わたし、ほんまはけっこう楽しかった、トルコ。 芽衣ちゃんとバスで喧嘩したとき、夕陽が見えたやん? どこやったっけ? 岩が並んでたとこ。 あの景色、泣きそうにきれいやった。 もう一回、芽衣ちゃんとトルコのおんなじコースを回ってもいいと思ってるで」

まぁ、ただのツンデレなんですが(笑)
たまーにしか言わないから、良いこと言った時、それが際立つんですよね。

それだったら、うん、こういうキャラ設定でもいいのかな? とちょっと思いました。

評価:『青空感傷ツアー』はこんな人におすすめ

評価

今すぐ旅に出かけたい!

ツンデレはちょっとタイプかも⋯⋯。

生きることが何となく不安⋯⋯。

柴崎 友香(しばさき ともか)
1973年大阪府大阪市大正区生まれ。
大阪府立大学総合科学部国際文化コース人文地理学専攻卒業。

あとがき:青空感傷ツアー

『青空感傷ツアー』(柴崎友香/河出文庫)の読書感想文でした。『青空感傷ツアー』は、あまり柴崎友香っぽくないと思いました。作品からテーマ性が浮かび上がってこなかったんです。ですので、評価は厳しめの▲(2 point)とさせていただきました。

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