『青空感傷ツアー』(柴崎友香/河出文庫)の読書感想文です。ポップな文体でとても読みやすかったです。あらすじと感想・考察(ややネタバレ)を書きます。
『青空感傷ツアー』のあらすじ
あらすじ
『青空感傷ツアー』の感想
『青空感傷ツアー』の感想と考察を書きます。
ネタバレが嫌だよって人はコチラまで、進んでください。
『青空感傷ツアー』は、メインキャラクターである芽衣と音生に共感できないところが、つらかったです。
芽衣は、面食いで思考放棄で言い訳がましい。
音生は、傲慢で高飛車で文句ばかり言う。
そんな二人が一緒に旅行にいったところで、仲良くやれるはずはありませんよね。予想通り、二人は、相手の態度にイラつき、些細なことで、喧嘩をします。途中から、千秋と永井という二人の男性と行動を共にしますが、恋愛に発展する見込みもないです。
では、作品のどこに楽しみを見出せばよいのでしょうか?
それは、主人公二人のやり取りの中にヒントがあると思います。
彼女らの会話は、9割以上はただの軽口ですが、たまに、こちらがハッとさせられるようなことを言ったりします。
「わたし、ほんまはけっこう楽しかった、トルコ。 芽衣ちゃんとバスで喧嘩したとき、夕陽が見えたやん? どこやったっけ? 岩が並んでたとこ。 あの景色、泣きそうにきれいやった。 もう一回、芽衣ちゃんとトルコのおんなじコースを回ってもいいと思ってるで」
まぁ、ただのツンデレなんですが(笑)
たまーにしか言わないから、良いこと言った時、それが際立つんですよね。
それだったら、うん、こういうキャラ設定でもいいのかな? とちょっと思いました。
評価:『青空感傷ツアー』はこんな人におすすめ
評価



あとがき:青空感傷ツアー
『青空感傷ツアー』(柴崎友香/河出文庫)の読書感想文でした。 柴崎友香のおすすめ作品をランキング形式で紹介しています。本選びに悩んでいる方はぜひ参考になさってください。
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