日常・青春・恋愛

日常・青春・恋愛

●【書評】『麦本三歩の好きなもの』(住野よる)_あなたの歩く先を照らす光になる

大学の図書館で働く天然系女子「麦本三歩」。職場の3人の先輩を「優しい先輩」「怖い先輩」「おかしい先輩」と脳内で呼んでいて、和気藹々と働いている。ぼけーっとしている三歩は、何も考えずに生きているようにみえる。しかし実際には、人並み以上に気持ちに対して繊細だったりする。そんな愛らしく憎めない三歩の、のほほんとした日常を大切に紡いだ作品。

日常・青春・恋愛

●【書評】『青くて痛くて脆い』(住野よる)_巻き戻せない痛みを抱えて人は強くなる

大学新入生の田端楓(たばたかえで)は、同級生の秋好寿乃(あきよしひさの)と出会います。人との調和を大切にする楓は、理想主義者であっけらかんとしている秋好を苦手としつつも、次第に心を許していきます。二人は『モアイ』という団体を作ります。活動理念は「なりたい自分になる」こと。しかし『モアイ』で二人が過ごす時間は長くは続かずーー。

日常・青春・恋愛

■【書評】『黄色い目の魚』(佐藤多佳子)_安全圏から出て、自分を変えよう

村田みのりと木島悟は、高校の同級生です。村田は、イラストレーターの叔父・通ちゃん、だけに心を許しています。木島は、絵を描くのが上手な、サッカー部員です。彼は、絵描きで他界した父親・テッセイに、一度だけ会ったことがあります。二人は、美術の授業で、ペアになったことをきっかけに、互いを意識するようになります。村田を描きたい木島と、木島の絵がみたい村田。この関係は、友情?それとも恋愛?思春期の微妙な心の揺れと成長を描いた傑作です。

日常・青春・恋愛

■ 【書評】『虹色と幸運』(柴崎友香)_ちゃんとした大人になれてるのかな?

「どうするかなー、今後の人生」イラストレーターの珠子、大学職員のかおり、雑貨店を始めた夏美。30代になった三人の日常(仕事・恋愛・家族)をありのままに描いた作品です。日常の細部が、かけがえなのない瞬間の連続だと気づかされます。

日常・青春・恋愛

▲ 【書評】『青空感傷ツアー』(柴崎友香)_友情と恋心のポップな旅物語

面食いな主人公・芽衣は、絶世の美少女・音生(ねお)の言いなり。二人は思いつきのまま、大阪->トルコ->四国->石垣島へと感傷旅行を敢行します。友情と恋心を切なく描いたキュートでポップな物語です。

日常・青春・恋愛

■【書評】 『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』(柴崎友香)_大切なことは日常に潜んでいる

『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』(柴崎友香/河出文庫) の読書感想文です。せつなくユーモラスな作品です。あらすじと感想・考察(ややネタバレ)を書きます。

日常・青春・恋愛

★ 【書評】『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(桜庭一樹)_海野藻屑(うみのもくず)が放つ異彩

中学生の山田なぎさに必要なのは、リアリズムという”実弾”でした。それ以外のことには、決して興味を向けなかったなぎさ。一方、ある日、突然やって来た不思議な転校生・海野藻屑は空想という名の”砂糖菓子の弾丸”を撃ち続けていました。その弾丸を浴びせられ続けたなぎさは、次第に藻屑に心を開いていきます。しかし、海蘊は日夜、父親からの暴力に曝されており、とうとうーーー。胸の中を掻き毟られる痛みに満ちた青春文学です。

Copyright© 積ん読と感想わ , 2020 All Rights Reserved.