純文学

saigonoinochi

純文学

最後の命/中村文則_やや過激な描写から人間の本質に迫る

「お前に会っておきたい」7年振りに会った幼馴染みの冴木(さえき)とは、「ある事件」をきっかけに疎遠になっていた。冴木との再会後、私の部屋で1人の知り合いの女性が殺害されているのが見つかる。取り調べを受けていた私に、警察は「冴木が連続婦女暴行事件の指名手配犯である」という衝撃的な事実を伝える。捜査への協力を断り、自力で冴木を探す私。冴木は本当に犯人なのだろうかーー?人間の「命」をめぐる作品。

純文学

銃/中村文則_所有されているのは自分だと気づいた時にはもう遅い

大学に通う主人公・西川は、雨が降りしきる河原にて男が倒れているのを見つける。男の傍には黒い「銃」。西川は「銃」がはなつ魅力に取り憑かれたように持ち去る。その日から西川の生活は「銃」を中心にまわり始める。「銃」が西川にもたらすのは高揚か恐怖か。無意識の錯綜を緻密に描いた、奇才・中村文則の衝撃のデビュー作。

純文学

土の中の子供/中村文則_過去のトラウマと闘う覚悟はありますか?

主人公の男は、幼い頃に親に捨てられた。里子に出された先に待っていたのは圧倒的暴力。大人になると、タクシードライバーとなり、恋人・白湯子(さゆこ)とともに刹那的に生活をともにする。男の幼少期の記憶には、深い森の中で土に埋められた経験が色濃くトラウマとして残ります。不安定な精神のもと、彼は希望を見つけることができるのかーー。

syakou

純文学

遮光/中村文則_虚言を吐く男がもう叶わない恋を求め狂う

『遮光』(中村文則)の読書感想文です。『遮光』は中村文則の2作目で、「野間文芸新人賞」受賞作品です。物語の中心となるのは「小瓶」です。小瓶には何が入っているのか⋯⋯?小瓶は「私」にとってどういう存在なのか⋯⋯?小瓶はどうなってしまうのか⋯⋯?主人公の心情を追いながら考察していきます。

純文学

何もかも憂鬱な夜に/中村文則_心の深い闇はどこからくるのか?

施設で育った刑務官の「僕」は、20歳の死刑囚・山井を担当する。「僕」は学生時代から、自殺した親友・真下と同じく混沌とした自身の内面に苦しむ。大切な恩師のように、希望を与えられる人になりたい。その一方、山井にシンパシーを感じる「僕」。この憂鬱に答えはあるのだろうか?

純文学

● 【書評】『がらくた』(江國香織)_完結した大人の恋愛への乱入者

45歳の翻訳家・柊子と15歳の帰国子女・美海(ミミ)、そして、つかみどころのない夫・原武男。彼は、天性の魅力で、女性を惹きつける。柊子はそれを受け入れ、美海は彼の虜になる。歪ながらも甘い恋愛模様を描いた傑作長編。

純文学

●水やりはいつも深夜だけど/窪美澄_家族の再生と希望の物語

『水やりはいつも深夜だけど 』(窪美澄/角川文庫)の読書感想分です。家族の再生と希望を描いた短編集。思い通りにいかない現実に苦しみながらも、前を向いて歩こうとする登場人物の姿は、勇気をもらえます。あらすじと感想・考察(ややネタバレ)を書きます。

純文学

★【書評】『週末カミング』(柴崎友香)_かけがえのない日常の大切さ

『週末カミング』(柴崎友香/角川文庫)の読書感想文です。第143回芥川賞候補作「ハルツームにわたしはいない」収録。非常にクオリティが高い短編集です。あらすじと感想・考察(ややネタバレ)を書きます。

純文学

●春の庭/柴崎友香_「箱 × 中身 = 文脈(コンテクスト)」の世界

『春の庭』 柴崎友香 2017年4月 文春文庫より 第151回芥川賞受賞作. 柴崎さんの著書の中でも難解な部類に入るお話だと思います。 相変わらず描写力は素晴らしいです。 あらすじと感想を描きます。

純文学

■ 【書評】『ドリーマーズ』(柴崎友香)_現実と夢想の境界が曖昧になる短編集

「現実」と「夢」がない交ぜになる世界を描いた連作短編集。「ハイポジション」、「クラップ・ユア・ハンズ!」、「夢見がち」、「束の間」、「寝ても覚めても」、「ドリーマーズ」の6編から成っています。

Copyright© 積ん読と感想わ , 2020 All Rights Reserved.