日常・青春・恋愛

■【書評】『カラフル』(森絵都)_色鮮やかな人間中心の物語

2017年3月5日

『カラフル』(森絵都/文春文庫)の読書感想文です。『カラフル』は、表紙のポップな装いの通り、心がほっこりする作品です。森絵都さんの作品の中でも『カラフル』の人気は高く、実際に読んでみると、その理由がわかります。ストーリーも個性的で◎です。あらすじと感想・考察(ほぼネタバレなし)を書きます。

『カラフル』(森絵都)のあらすじ

生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる…。老若男女に読み継がれる不朽の名作。

『カラフル』(森絵都)の感想・考察(ほぼネタバレなし)

ココが読みどころ!

  • 人間には美徳も欠点もあり「カラフル」そのもの
  • ポップな文体だが、人間の心理に関する洞察は深い
  • 「平凡」の中にある「非凡」を肯定している

「100%善人」も「100%悪人」も存在しません。
人間はみんな美徳と欠点を併せ持っています。
著者は、色彩豊かな人間性を「カラフル」と表現したのでしょう。

「天使の再挑戦」というポップな筋書きによってとても読みやすい一方、
人間の心理に関する描写は、深いところまできちんと描かれています。

登場人物の桑原ひろかは、天真爛漫にみえて実は援助交際をしている。
自殺以前の真と自殺以後の真の考え方の変化。佐野唱子とのやりとり。

著者は、人間を非常に多角的な視点で捉えているんだなと感銘を受けました。
「さすが」の一言です。
 

評価:『カラフル』はこんな人におすすめ

評価

ポップで楽しい物語を読みたい!

人の心についてよく考えてみたい⋯。

読みやすく学びのある本を読みたい。

♦︎森 絵都(もり えと)
1968年東京都生まれ。
早稲田大学第二文学部卒業。

あとがき:カラフル

『カラフル』(森絵都/文春文庫)の読書感想文でした。
とにかく読みやすいので、お子さんに読ませてもいいかもしれません。
森絵都さんの作品を読んだことがない人は、入り口として最適です。
ぜひご一読ください。

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