特集

【特集】カリスマ詩人「最果タヒ」とは何者か? その素顔に迫る

投稿日:2017年5月18日 更新日:

はじめに

 「最果タヒ」.詩人. 近頃、この名前を耳にする機会も増えたのではないでしょうか。サブカル界隈で有名らしい…そんな話は知りつつも、彼女の正体・作風について、よくわからない人が大多数ではないかと思います。

 この記事では、「最果タヒ」とは何者か? その素顔について迫りたいと思います。

「最果タヒ」とは?

プロフィール

 まずは、基本的なプロフィールについて、まとめたいと思います。

  • 女性。詩人、小説家
  • 1986年、兵庫県・神戸市に生まれる
  • 京都大学に通っていた!!
  • ペンネームの由来は、「たひ」という語感が面白かったこと。それに合う言葉として「さいはて」
  • 顔写真は公開していない模様

出典最果タヒの本名が謎でペンネームの由来がおもしろい?作品も知りたい! | そのにゅーすって、ほんと?

作品と受賞歴

 ここでは最果タヒさんの作品とその受賞歴について時系列形式で書きます。

 2006年 第44回現代詩手帖賞を受賞。

 2008年 『グッドモーニング』(詩集①)により当時女性では最年少の21歳第13回中原中也賞を受賞。

 2012年 『空が分裂する』(詩集②)を出版。

 2014年 『死んでしまう系のぼくらに』(詩集③)を出版。第33回現代詩花椿章を受賞。
 
 2016年 『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(詩集④)を出版。2017年、石井裕也監督により映画化

エッセイ

 2016年 『きみの言い訳は最高の芸術』を出版。

小説単行本

 2015年 『星か獣になる季節』(小説①)・『かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。』(小説②)を出版。

 2016年 『渦森今日子は宇宙に期待しない。』(小説③)『少女ABCDEFGHIJKLMN』(小説④)を出版。

共著

 2016年 『かけがえのないマグマ 大森靖子激白』を出版。

作風

 最果タヒさんの「作風」について、参考となる意見を紹介したいと思います。

みんなの声

 ここでは、僕がネット上で探してきた最果タヒさんの作風についての意見を引用しながら僕の考えも述べたいと思います。

最果タヒの作風はポップでキッチュな印象と、それでいて繊細さを兼ね備え、弱々しくも見えるのに限りなく強いもの。そういった、陰と陽のような組み合わせが、作品の色として美しく描かれています。

出典最果タヒのおすすめ作品ランキングベスト5!注目される彼女の世界観 | ホンシェルジュ | 猿野琢也(作家志望)

 そう、最果タヒさんの作品に対して、僕が持っていたイメージは、「独自の言葉で洪水のように難解な文章が並ぶ」といったように、非常に読みにくい文章を想像していたんです。しかし、今回『空が分裂する』を読んだ時に気づいたのは、文章が読みやすくて頭にスッと入ってくる、むしろポップな印象を持ったのです。これは、僕にとって少し意外でした。

現代詩の概念を打ち破るような「詩で遊ぶ」ウェブアプリのリリースや、twitterやtumblrで作品を発表するなどジャンルを軽々と越え現代詩の新たな楽しみ方を提示し続けている。

出典【まとめ】最果タヒ(さいはてたひ) とは|キーフレーズ – KAI-YOU.net

 ここで述べているウェブアプリは以下のURLから楽しむことができますよ!

詩句ハック.jp

 TwitterとTumblrのアカウントはこちらになります。ついでにブログも。

Twitter

https://twitter.com/tt_ss?lang=ja

Tumblr

http://tahi.tumblr.com/

ブログ

最果タヒ.blog

 タヒさんにとって、インターネットというのは、とても大きな意味を持っているようで、それを駆使した表現は彼女の大きな特徴の一つと言っていいと思います。

多くの詩人たちは、宇宙や未来や自分や自分の本棚を見つめて詩を作ってきた。それもいいだろう。
でも、最果さんは、みんなとみんなが住んでいるこの世界を見つめて詩を作る。
そして、それを、ぼくたちみんなに、届けてくれるんだ。

出典高橋源一郎(「死んでしまう系のぼくらに」帯コメントより)

 彼女が見る世界というのは、人よりもっと鮮やかだと思うんです。普通の人じゃ見れない部分も見れてしまうような。そして、その美しい世界を言葉を通じて僕らに伝えてくれる。僕らはそれを綺麗だと思う。それが彼女と僕たちの関係であるように思います。

インタビューより

 私も「メンヘラ」ってよく言われるんですけど、それって「イマドキですね」って言われているとしか思わない。「サブカル」とか「メンヘラ」って言葉は昔と違って当たり前になりすぎていて、今という時代性に引っかかるキーワードぐらいの意味しか持っていないと感じます。

出典大森靖子×最果タヒ 「世界よ、人間のダメダメな部分を肯定しろ」 – インタビュー : CINRA.NET

 確かに、サブカルもメンヘラも一般的すぎてもはやあまり意味を持っていないという意見には同意です。このブログのタイトルにも「サブカル」という言葉が使われていますが、特にこれといった意味はないと思っています。そういった言葉でタヒさんや大森靖子さんを定義することは出来ないし、無理にカテゴライズする必要もないんじゃないでしょうか

 私は、詩を書く最中にできるだけ何も考えずに書くようにしているんです。なぜかというと、作為的になると、読む人も作為的に読んでしまうから。逆に言うと、夢中になって書くと、夢中になって読んでくれると信じているところがあります。

出典二階堂ふみ×最果タヒ「わからない」を肯定する二人の言葉談義 – インタビュー : CINRA.NET

 彼女の言葉が、無理にひねり出されたものではないというのは、作品を読めばすぐにわかると思います。とても自然体で作品を作っているのだなと。彼女の言うように、そのことによって、僕たちも自然体で作品を楽しむことができるのかもしれません。

 詩も小説も読者ありきの作品という考えは変わらないです。私は詩について、自分の気持ちや考えを書くものだとは思っていません。小説は読者を意識して書かれますが、私にとっては詩も同様です。私の詩は、透明なメガネのように、読んだ人が詩を通じて、自分自身の現状や気持ちを見つめるようなそんなあり方をして欲しいと思っています。読んだ人自身の経験や性格で解釈が変わる、その人自身の感情のスイッチを押すきっかけになるものだと考えています

出典最果タヒさんインタビュー | BOOK SHORTS

 無理に気持ちや考えを押し付けることはしないということですね。彼女の作品は、切れ味がするどすぎて、心にグサっと刺さることはありますが、それは、決して攻撃的な類のものではないと思います。作品を読む人によって、性質が変わるというのは非常に面白いですね。頭でっかちに、こう解釈しないといけないみたいなものがないことは、読者のペースで作品を楽しむことができますね。

僕の意見

 僕は、最果タヒさんの書く世界はとてもカジュアルだと思います。前述したように、難解で複雑怪奇といったこともなく、文体はむしろポップで、今まで詩を読んだことがない人にとっても、非常に読みやすいのではないかと思います。そういった意味で、詩というちょっとハードルが高い世界の魅力に触れてみるきっかけとして、あらゆる人に彼女の作品は需要があるのではないかと思います。

 詩の楽しみ方は、今ままであまり触れてこなかったので、僕にとって未知なものでした。でも、タヒさんの作品を読んでいて、その答えが少しわかったような気がします。それは、「作者の感情に触れる」ということだと思います。日常生活をおくっていて、他者の感情に触れる機会はよーく考えるとありますよね。友人や恋人をイメージしていただければいいと思います。それと同じように、詩は、作者の感情に触れます。それが友人や恋人の場合と異なるのは、作者の感情が圧倒的に豊かだということです。いや、ちょっと違いますね。多分、感情の発露の仕方が常人とは大きく異なっているということだと思います。そういった感情に触れるためには、きっと、小説やエッセイよりも、詩という媒体が優れているのではないでしょうか。

あとがき

 ここまで、急ぎ足で最果タヒさんの魅力とその正体について、述べてきました。この記事を通じて、彼女の作品に触れてくれる人が少しでも増えれば、とても嬉しく思います。僕が詩という世界に触れ、その楽しみ方を多少なりとも理解することが、できたのは「最果タヒ」という存在がいたからです。彼女の存在が皆さんにとってもそのような意味を持っていただくことを祈ります。

まくら(^ω^)

-特集
-, , , ,

Copyright© 積ん読と感想わ , 2019 All Rights Reserved.