櫻いいよ

▲ 『飛びたがりのバタフライ』

投稿日:2017年3月24日 更新日:

はじめに

『飛びたがりのバタフライ』 著:櫻いいよ 2017年1月 スターツ出版文庫より.

 タイトルとジャケットの雰囲気が気に入ったので、読んでみました。

 爽やかな青春小説です♪

『飛びたがりのバタフライ』

あらすじ

父の暴力による支配、母の過干渉・・・家族という呪縛、それはまるで檻のよう。

 そんな窮屈な世界で息をひそめながら生きる高2の蓮。

 ある日、蓮のもとに現れた、転入生・観月もまた、壮絶な過去によって人生を狂わされていた。

 直感的に引き寄せられるふたり。だが、観月の過去をえぐる悪い噂が流れ始めると、周りの人間関係が加速度的に崩れ、ついにふたりは逃避行へ動き出す。

 その果てに自由への道はあるのか・・・。

 想定外のラストに、感極まって涙する!

感想

 これは「THE 青春小説」のような本ですね。

 主人公の蓮と観月は、不遇な家庭環境により、制限された生活を余儀なくされ、そこから逃れるように旅立ちます。

 しかしそこでは、18歳にも満たない男女の未熟さと弱さがはっきりと現れてしまいます。

 蓮はある種のヒロイズムをもって観月を連れ出しますが、その行為を全うすることができるほど、強くはありませんでした。

 その蓮の弱さが少しずつ露呈していきます。

 一人の人間が誰かを救うためには、相当な覚悟と忍耐が必要だと思います

 現実という壁に抗うためには、そこに自身を当てはめ文脈化しなくてはなりません。

 これには、十分に社会と向き合った経験が無いと難しいと思います。

 そういう意味でも蓮は未熟でありましたが、この逃避行を通じて一歩先に進めた姿が本作品では描かれています。

 ですので、読後感はすっきりしていて、後味の良い作品となっています。

 僕も昔はBUMPのアルエの歌詞に出てくるように「ハートに巻いた包帯を僕がゆっくりほどくから」的思考を持っていましたが、それが容易ではないことをいくつかの経験をもって学びました。

 そういう意味で蓮が行ったことは昔の自分に重なるところもあり、苦笑いしながら、読むことができました。きっと、そういう人は多いんではないでしょうか。

あとがき

 今回は櫻いいよさんの作品である『飛びたがりのバタフライ』(スターツ出版文庫)について感想を書きました。

 この本のメインテーマは「青年期の未熟さと成長」でした。

 難しいところはなく、さらーっと読むことができ、読後感も悪くないので、ちょっと甘酸っぱい気分になりたい方は読んでみることをおすすめしますよ^^

まくら(^ω^)

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