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▲ 【書評】『君は月夜に光り輝く』(佐野徹夜)のあらすじと感想文

2017年5月15日

第23回「電撃小説大賞」受賞作・『君は月夜に光り輝く』(佐野徹夜)の読書感想文です。

ストーリー自体はよく青春小説にありがちなパターンです。
でも、情景描写が上手く気が付くと引き込まれるように、読破してしまいます。

作品を読んで、感じたことを書きます。

『君は月夜に光輝く』のあらすじ

大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り・・・「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間が再び動きはじめた。今を生きるすべての人に届けたい最高のラブストーリー

『君は月夜に光輝く』のココが読みどころ!

ココが読みどころ!

  • 「発効病」というアイディアがどうストーリーに生きていくか
  • デビュー作とは思えない巧みな情景描写の数々
  • 主人公・卓也はまみずとの出会いを経てどう変化したか

『君は月夜に光輝く』の書評/感想

「私がいつか、絶対来ないでって言っても、会いに来てくれる?」

『君は月夜に光輝く』は、とても読みやすく、普段小説を読まない人にも向いています。

物語の肝となるのは、まみずが患う「発光病」で、余命がわずかというところです。
発効病が本当に実在するのか気になる人も多いかと思います。

しかし、発効病は実在しません
ただ豆知識ですが、ホタルエビが同様の症状を抱える場合があるようです。

「発光病」は、月の明かりを浴びると体が淡く光るという病気です。
とてもロマンチックな病気ですね。

主人公・卓也は、まみずの体が月明かりで光るのを見ることになるのでしょう。
そして、淡く光るまみずをきっと美しいと思うはずです。

それまで、まみずの死ぬまでにやりたいことリストを実行・報告し続けます。
足繁く通う卓也とまみずの関係が、どのように変化していくかにも注目です。
 
一つ、作品に物足りなさを覚えたのは、登場人物の心情が想像しにくいことでした。
例えば、卓也の友人であり恩人でもある香山がどのような人間だったか明らかになりません。
心情がイメージしにくいと共感もしづらいので、少しマイナスポイントかな、と。

さて、いろいろ書きましたが、デビュー作であるにもかかわらず物語の構成はすごくよくできていて、今後に期待したい作家だと思いました。

『君は月夜に光輝く』は、こんな人にオススメ!

こんな人にオススメ!

  • 読みやすい青春ラブストーリーが読みたい人
  • 病気の美少女と内向的少年の恋というベタな話が好きな人
  • 純粋な物語で心をリフレッシュしたい人

『君は月夜に光輝く』を読んで⋯。

『君は月夜に光り輝く』(佐野徹夜)の読書感想文でした。

読み終わった後、清々しい気持ちになれる本です。
根強い人気があることにも肯けます。

♦︎佐野 徹夜(さの てつや)
1987年京都府生まれ。
同志社大学文学部卒業

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