住野よる

● 『また、同じ夢を見ていた』

投稿日:2017年5月8日 更新日:

はじめに

「幸せとは何か?」

 今回、感想を書く作品は、住野よるさんの『また、同じ夢を見ていた』(双葉社、2016)です!

 オリコン週間”本”ランキング文芸部門5週連続第1位という実績があります。

『また、同じ夢を見ていた』(2016)

あらすじ

 友達のいない少女が、リスカ癖のある女子高生、アバズレと呼ばれる女性、一人静かに暮らす老婆と出会い「幸せとはなにか?」を知るために奔走する物語。

 大人から子供まで楽しめる名作。

感想

 先日読んだ『君の膵臓をたべたい』がとても面白かったことと、後輩さんからオススメされたので、本作を読んでみました。

 テーマとなってくるのは「幸せとは何か?」について。

 主人公の少女は、作中、様々な人と出会い、それぞれ異なる形の幸せがあるんだということを学び、自分の幸せについて考えます。

 
 

「人生とはプリント一緒だ」

 〜人生には苦いところがあるかもしれない。

 でも、その器には甘い幸せな時間がいっぱい詰まってる。

 人は、その部分を味わうために生きてるんだ。

 上はアバズレさんのセリフですが、主人公の少女の口癖は、「人生とは~」です。

 作中に何度も、そのセリフが登場してきますが、どれも機知に富んでおり、この作品のスパイスのような役割を果たしています。

 というかよくこんなにうまい言い回しができるなと、感嘆しました。

 僕もさり気なくそういうこと言いたい。

 
 
 この少女は、自分がとてもかしこいと思っていて、他のクラスメイトを見下しているのですが、そこも僕はちょっと共感できちゃいます。

 僕も小学校通ってた時、周りの人たちみんな宇宙人なんじゃないかなと思っていました。

 ですので、けっこう頑なな態度をとってしまい、結局自分が追い詰められるということになってしまいました。

 今、思えば、そういう考え方があっても、態度にはださないという選択もできたのに、しなかったのはやっぱり子供だったんだなあと思います。

 
 
 この作品は、『君の膵臓を食べたい』とは違って、かなりファンタジーな要素がからんでいて、それらの伏線が随所にあり、最後にそれが回収されるという流れなので、あんまりネタバレ的なことはしたくないです。

 ですので、無難に、「幸せとは何か?」について、僕の意見を述べたいと思います。

 
 
 「幸せとは何か?」

 僕にとって、幸せとは「自分がいていいんだと思える居場所があること」だと思います。

 僕は少し変わった子供だったので、学生時代からかなり浮いていました。

 社会人になってからもそれは変わらずで、結局、自分の居場所を作れないまま、ここまで来てしまいました。

 だから、帰属することに対して強烈な羨望があります。

 その欲求が満たされることがあれば、僕は幸せだと言えるでしょう。

 それでも、そういった場所を獲得するには、自分を少しずつ変えていくしかないと思っています。

 うん、思い始めました。

 それは、きっとコミュニケーションの問題な気がするのですが、まだ試行錯誤なので、これからも諦めずに努力はしていきたいと思います。

 
 
 色々書きましたが、まとめると。

まとめ

  • 「幸せとは何か?」についてとことん考える物語
  • ファンタジー的な要素が多く、伏線回収が楽しい

あとがき

 今回は、住野よるさんの「また、同じ夢を見ていた」について感想を書きました。

 『君の膵臓をたべたい』がすごく面白かったぶんこの作品の期待値も相当高かったと思います。

 個人的には、この本もすごく楽しめました。

 やっぱり読みやすいのがいいですね。

 登場人物も魅力的だったと思います。

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