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▲ 【書評】『青空感傷ツアー』(柴崎友香)_友情と恋心のポップな旅物語

面食いな主人公・芽衣は、絶世の美少女・音生(ねお)の言いなり。二人は思いつきのまま、大阪->トルコ->四国->石垣島へと感傷旅行を敢行します。友情と恋心を切なく描いたキュートでポップな物語です。

▲ 【書評】『青年のための読書クラブ』(桜庭一樹)_独特の文体と世界観

『青年のための読書クラブ』(桜庭一樹/新潮文庫nex)の読書感想文です。文体が表紙から想像したものと大きく違っていたので、ちょっと驚きました。ストーリーは面白かったです。あらすじと感想・考察(ややネタバレ)を書きます。

▲【書評】『君が香り、君が聴こえる』(小田菜摘)_綺麗事だけじゃない恋を描いた物語

 事故で両目の視力を失った蒼(そう)は、ある日、女子大生・友希(ゆうき)と出会う。始めこそ、友希の不躾な態度に狼狽する蒼だったが、屈託のない彼女に心を開いていき、やがて二人は恋に落ちる。 しかし、蒼の角膜移植のドナーが見つかったと同時に、友希の闇を知ることになる。 それは、二人の仲を容赦無く切り裂いていくがーー。

▲【書評】『透明人間は204号室の夢を見る』(奥田亜希子)の不器用な女の異質な純心

『透明人間は204号室の夢を見る』(奥田亜希子)の読書感想文です。表紙が美しかったので、ジャケ買いしました。 奥田亜希子の小説を読むのは2回目になります。 『透明人間は204号室の夢を見る』も、主人公の設定がとても凝っていて、細部の描写も精密に行われていたと思います。 あらすじと考察・感想を書きます。

左目に映る星/奥田亜希子_独特な感性が光るちょっと変わった恋の話

唯一の理解者だった小学校の同級生・吉住君を想いながら、孤独を抱えて生きる26歳の早季子。他人に恋愛感情が持てず、刹那的な関係を繰り返していたある日、吉住君と自分と同じ癖を持つ宮内の存在を知り、会いたいと思うが、彼はアイドルのファン活動で忙しいという。彼と話すため、地方ライブに同行することにした早季子だったが…。奇妙で愛しい出会いの物語。

君は月夜に光り輝く/佐野徹夜_巧みな描写に舌を巻くデビュー作

大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り・・・「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間が再び動きはじめた。今を生きるすべての人に届けたい最高のラブストーリー

▲【書評】『変身』(東野圭吾)が問いかける心の所在と自我の喪失による死

世界初の脳移植を施され一命を取り留めた青年、成瀬純一。恋人・葉村恵と平穏な暮らしを取り戻したように思えた彼に異変が訪れます。凶暴化する性格、変わりゆく才能。過去の自分が失われ、別人に変化する。心を動かすのは脳かそれとも愛か。人間の根本的価値にせまる意欲作です

▲【書評】『首折り男のための協奏曲』(伊坂幸太郎)が奏でるメロディーの行方は?

『首折り男のための協奏曲』(伊坂幸太郎)の読書感想文です。短編集のような形でまとまっています。ただそれぞれの話は、微妙に関係しており、そこが面白いところです。

▲【書評】『殺人出産』(村田沙耶香)にあなたは賛成ですか?反対ですか?

 今回は村田沙耶香さんの『殺人出産』(講談社、2014年)について感想を書きたいと思います。先日読んだ『しろいろの街の、その骨の体温の』(2012)がとても面白くて、さすが芥川賞とる作家さんの作品は違うなあ、という感じで、それと、タイトルの「殺人出産」という名前からどういうストーリーなんだろうと気になったので、購入しました。

▲ 【書評】デビュー作『あおい』で西加奈子の原点に迫ろう

27歳スナック勤務のあたし(さっちゃん)は、3歳年下の学生であるカザマと同棲している。そして、ある日、あたしは、妊娠していることに気づくが、その思いを伝えることができず、悩み、スナックを辞め、長野のペンションで泊まり込みバイトをしようと思うが、初日で無理だと感じ、無謀にも、深夜に森の中を彷徨いつつ帰宅を試みる。案の定、どうしようもなくなったあたしは、漆黒の闇の中で、素敵な光景を目にするーー。

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