デビュー作

銃/中村文則_所有されているのは自分だと気づいた時にはもう遅い

大学に通う主人公・西川は、雨が降りしきる河原にて男が倒れているのを見つける。男の傍には黒い「銃」。西川は「銃」がはなつ魅力に取り憑かれたように持ち去る。その日から西川の生活は「銃」を中心にまわり始める。「銃」が西川にもたらすのは高揚か恐怖か。無意識の錯綜を緻密に描いた、奇才・中村文則の衝撃のデビュー作。

● 【書評】『初恋は坂道の先へ』(藤石波矢)の疾走感あふれる未来への希望

小学校教師・研介(25歳)の恋人・品子(24歳)が、ある日一冊の本が届いたことを境に失踪する。 その本の送り主は、彼女が以前話していた「忘れられない恋人相手」なのか。 中学生のしなこは、近所の小説家の家の蔵で不登校の少年・海人と出会う。 はじめは、その横柄な態度に狼狽していたが、次第に打ち解けていく。 この物語は、 研介と中学生のしなこ、2人の視点から語られる。「初恋」をテーマに巡る煌びやかなストーリーに待っている驚きの結末とは。

君は月夜に光り輝く/佐野徹夜_巧みな描写に舌を巻くデビュー作

大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り・・・「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間が再び動きはじめた。今を生きるすべての人に届けたい最高のラブストーリー

●【書評】『夏と花火と私の死体』で乙一の世界観を楽しもう

九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなくー。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追求から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作。

▲ 【書評】デビュー作『あおい』で西加奈子の原点に迫ろう

27歳スナック勤務のあたし(さっちゃん)は、3歳年下の学生であるカザマと同棲している。そして、ある日、あたしは、妊娠していることに気づくが、その思いを伝えることができず、悩み、スナックを辞め、長野のペンションで泊まり込みバイトをしようと思うが、初日で無理だと感じ、無謀にも、深夜に森の中を彷徨いつつ帰宅を試みる。案の定、どうしようもなくなったあたしは、漆黒の闇の中で、素敵な光景を目にするーー。

▲ 奇妙なタッグを描いた『インストール』(綿矢りさ)は成長のヒントとなる

高校三年生の朝子は、通学と受験勉強をやめて、母親に隠れ、登校拒否になります。その勢いで部屋の中の家具をすべて捨てました。その時の様子を見ていた、同じマンションに住んでいる小学生のかずよしは、朝子の家具から古いコンピューターを見つけ、貰い受けることになります。そして、かずよしからコンピューターを使って、仕事をやりませんかと提案され、朝子は戸惑いながらも興味がまさり、快諾します。その仕事の内容とはーー。

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